今日はなんていい天気なんだ…暑くも寒くもないし外は晴れている 絶好のサイクリング日和…だが 『なんでぇぇぇ』 「今日は大事な日だ。テメェの子供臭ぇ遊びにつきあってるひまはねぇ」 『こんなに天気いいのに…なんなら自転車2ケツで夕日を駆け抜けようか!』 「テメェいくつだ。俺とお前じゃシーンと人物にギャップがありすぎて気持ち悪いだろ」 『見た目じゃないヨ感じる心だヨ』 いいから自転車はケルベロスが見張り役だからと決められ、自転車に近寄ろうとするとヨダレを垂らして俺を見てくる 犬に食べられるのは勘弁してほしいので、とぼとぼ学校の支度を始めた *** 授業が始まり次第俺は教科書に顔を埋め、暖かい太陽の光が顔にかかるのが気持ちよくてすぐさま寝入る 「起きろ糞ノロ」 明らかに起きたくないというメッセージを唸り声で伝えるが無効 『後5分』 「ケッ…あと4分35秒な」 苛々した声がするが、なんだかんだで寝かせてくれる彼 だけどどうしたんだろう、甘いな 「タイムアップだ、行くぞ」 『後5分…』 「起きろってんだ!!」 頭上を弾き回る銃弾の音が嫌でも俺の眼を覚ます さすがにそこまで甘やかしてくれないか 舌打ちをすれば俺の耳を引っ張って教室から出る クラスメイトは不思議そうな眼で俺たちを追いかけ、笑ったり不審に思ったり prevnext |