学校に着いたころには校門がバイクで埋め尽くされてた


『わ、何これ誰が殺されたの』


「誰も殺されてねぇよ。これが賊学の奴らだ」


『いかにも不良って感じ』


「不良だからな」



***

部室で皆防具を付け終え、グランドに出る


するとなんだろうこの人数。 殺人タックルを出せやらなんやら、アイシールド目当てで応援しに来た人がたくさんいた

だけど、白もあれば黒もあるワケで賊学の生徒はガン飛ばしたりなんだか叫んでる

ガラが悪すぎて逆にウケ狙いのかと思ってしまうくらい


「し、試合荒れそう〜…」


栗田が悩ましげにつぶやき、俺も同感

試合どころじゃなくなったらどうするんだろう


「何人か死ぬかもな、予備でもうちょい選手がいたらいいかもしんねー」


『そんな縁起でもない』


「なんならお前が出るか?」


『断固拒否』


「ケッ」


客から2〜3人拾ってくると言い、俺が何か言う前に駆け出した

本当に子供みたい


「じゃあ僕は部室から防具持ってくるよ」


『俺が行ってもいいんだよ?』


「いいよ!名前君も正式な部員じゃないわけだし…ゆっくりして!」



また一人残され、栗田が部室まで行く

それまでに俺はまもりちゃんの手伝いなどをして時間を過ごした


『こんなカンジかな?』


「ありがとう名前君、やっぱり手伝ってくれる人が一人でも多いとすぐ終わるね」


『はは、俺はこんなことしかできないから。 後は妖ちゃん達を待つだけ、か』



背伸びをしてグランドを囲む芝生をあるところを見ると見慣れた顔が一人

相手も俺の視線に気づいたのか、自分からこっちに歩み寄ってきた





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