そういうと瞬時に目つきが変わる

何か知ってそうな目、友達とかだったら嫌だなぁ





「ケッ、よく生きて帰されたなテメー」





『ん?でも結構ボロボロになったよー…』





「骨の一本も折れてねぇぞ」





『折れないと死ねないの?』




確かに折れなくても殺されることは可能だな、と納得されるが話の内容からして彼の知ってる「阿含」とは絡んだ人に重症を負わせるのが通常らしい

それなら確かにタコ殴りはされたものの、入院するほどではない怪我で済んだ俺は運がいい方

だけど、もしかしてそれは運でもないかもしれない。完治すれば今度はお持ち帰りということにされるワケだ






軽い怪我で済んだのも凶、重症で入院も凶





『はぁ…面倒な人だ』





「ケケケ、全くだ」





こうなってしまえばテントに住んでるなんてすごく危ないんじゃ……

逃げるところとか必要なんじゃないかな…逃げるとこ逃げるとこ…






『そうだ、妖ちゃんちに泊めてよ』






「何言ってんだ糞変態。泊めるワケねーだろ」






『んじゃあ瀬那君とこ行く』





泊める気がないなら…とさっき瀬那君達が行ってた方へと戻る

瀬那君なら少し押したらOK出してくれるだろう


妖一を通り、よーし探そうとやるきが出た頃、何が起こったのか最近何度も対面するコンクリ





『?…??』






「話を最後まで聞けコラ!!」





はぁ、また後ろから蹴られたんだな…溜め息しか出ない

少しくらい遠慮しなよと苦笑する






『はいはい。ごめんなさい、話続けて?』






「調子狂うんだよ!!!ったく、この糞ノロマ!!!」




ドスドスと背中を蹴られる




『あーあーもう、変になっても気にしないから言ってごらん』



「俺が気にするんだよ…荷物あんなら今持ってこい」



『はーい』




やっぱり泊めてくれるのねー…ツンデレ激し過ぎて面白さに喉が鳴った

立ち上がり、彼を見るとそっぽ向いてる…あーあ、こういうのがいけないんだなーもう



顔を覗こうとするとまた反対の方向を向く

2、3回くらいそれの繰り返し

必死に視線を合わせようとしないその行為に口端を吊り上げるしかない






「何やってんださっきから!!さっさと荷物持ってこねーと上がらせねぇぞ!!」




マシンガンを俺の額に突き付けて初めて見る真っ赤な顔

面白い!というか可愛い!こういう人はこういう裏面もあるからいいよね!




『撃たないクセに』




冗談気分で両手で彼の肩を掴む




―ドゴッ





『いたい!』





撃たれはしなかったがマシンガンで思い切り叩かれた

使い道が違うと言いたい



「テメーなんかあの糞ドレッドに喰われて死ね!」





待っててー、と自分のテントへ向かう

そういや学校に自転車忘れてきた










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