4月15日の金曜日、一週間ぶりにに学校へ行くことにした

やっと腫れも退き、痣は残っているが別にどうってことではない

そして同時に7日間ずっと電源を切りっぱなしの携帯をつける



自転車はいつもの高い草の中



最近は面倒なことがたくさんだし、せっかく空に雲一つないんだ、気分晴らしに口笛を吹く



引きずっても何の意味もない、今日は今日の風が吹く、昨日の雨雲はない




自然と口端が緩み、自転車を1、2、1、2、と小学生のように走らせる






***







教室へ入るとクラス中が俺に注目した

学校の前にいた頃から感じるが、教室に入るとより一層に視線がねっとりと感じる




校舎が火事にあってもパソコンの画面から視線を外すことのない妖一も口を唖然として開けて驚いている








『おはよう』








「…………」








返事が返ってこないからも俺に興味はなくしたんだろう、と思い、そのまま自分の席へ戻ると椅子と机が倒れる音が後頭部を刺す









「こ・の・糞変態ノロマ!!! どこ行ってやがった!!!!」









明らかにどっかの血管が切れたのだろう、すごい憤怒










『ゴロゴロしてたー』







「ゴロゴロだと!! テメー、今週末は王城戦だ!!!」







『今週末だったの?知らなかった、今日来てよかったね』







「他人事のように言うんじゃねぇ!!」







今日は2本のマシンガンで迎えられ、俺はびくともせず、ギリギリで俺に当たらない弾を面白そうに見る


この、と胸倉を掴まれると何かに気づいたかのように瞬時に気が静まった








「………なんだ、その痣」







『内緒〜』







「今日中に言わねぇと殺す」







『素直に心配したって言えばいいのにねー』







ケラケラと笑うといつものように「ふざけんな」で終止符を打たれ、会話が終わる


なんだかんだでいい仔なんだなー、と感心

極度の照れ屋さんみたいだけど







prevnext






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -