起きても頭痛がする

面倒面倒…頭痛薬もないからすごく面倒、と着替えて近くの川で顔を洗うと怪我のことを忘れ、水がかかると口と額が疼く

絆創膏もいつのまにか外れていた



『あーあ…』




昨晩より腫れは退いてるものの、やっぱり人前に出せるような顔じゃない

俺は別に人と会わないのはどうでもいいけど、暇なのに外へ出られないというのが今一番いやだ。

妖一が本気なら少し遊びに付き合ってやろうかな、と溜め息を吐きうーん、とテントに戻り、ゴロゴロする




怖いわけではないけど、なんだか一人でふらふらしてるとまた阿含にばったり会ってしまいそうで気が気じゃない

何をされるかはもう想像つくが、それに自分から積極的に飛び込む程馬鹿ではないので、とりあえず妖一はあーゆーのとかと話し付きそうだし、俺と阿含の間で起こってる事で悪いけどちょっと盾として使わせてもらおうかな

まぁもし状況が悪化すれば俺がどうにかするか




『今日の天気は〜……』





もう一度確認するようにテントから覗き出すと天気雨が降ってた












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