とりあえず遠回りして学校に戻ることにした。

明日は休むから、今日保健室で誰かに手当してもらい、包帯を2、3個貰っておこう



今になれば部活動に行ってる仔以外はほとんど帰ったし、目撃される確率は低い。

こっそりと裏から保健室に入ると、委員の仔が青ざめた顔で俺を見た

運よく同じクラスの仔だった




「ど、どうしたの名前君…!?」




『ちょっと自転車から転んで大型犬に絡まれた。悪いけど包帯ない?』




「あ、あるけど…お、大型犬って……とりあえず顔も手当てするよ」




ありがとう、と丸い椅子に座って包帯をいるだけもらい、ついでに小さなクーラーと保冷剤を数個

消毒やら絆創膏等を張りつけること20分





『そうだ、俺明日休もうと思ってるんだ。熱でいないって先生に言っておいてくれないかな』





「そりゃそんなんだったら休んだ方がいいよ…わかった、言っておくね」





ありがとう、と手を振り、来た方から帰り、今度は誰にもばったり会わないように今ん自分に出せる力を全部出して自転車をテントまで漕ぐ





中を除くと相変わらず変わった様子はなく、もうちょっと見つからないとこの方がいいかな、と思いもう少し奥へとテントを引きずり、木の後ろへ

本日何回目か忘れた溜め息をこぼすと倒れ込むようにテントに入る


携帯を開け、電話帳を見たら「あごん」と見るだけでも面倒な三文字

今夜と明日、電話かけられたらたまったもんじゃない、と電話の電源を切ると

寝てる間も頭痛がしたのか、すごく不愉快な夢を見たような気がした







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