チームの方へ戻るとさっきまでいなかった女の子がすごく怒ってる

どうしたのかと思うと瀬那君を庇う形になって妖ちゃんを直視






「今日だけは私が許さない!!」





状況からして、瀬那君のお姉さんかな

似てないけど可愛いとは思う。





「許さなかったらどうする?部活停止処分の申請でもするか?」




一瞬こっちを見たけどすぐに彼女に視線を戻す

バッグから黒い手帳のようなものを出そうとするけど、彼女が大会中だからそんなことはしないというとそれを出さずにしまう




瀬那君は流されるまま、その子に手を引っ張られもっといいクラブを探してあげるとこの場から引き離される

なんだかその光景が少し悲しいものにも見えた。

他人からは別にどうにも見えないのだろうけど、おそらく彼女の話からして妖ちゃんはそれほど好かれている方ではないと解る





でも数歩引きずられるままでいると、瀬那君はその手を離してここに残ると言う

それに彼女は驚いた表情を浮かばせ、妖ちゃんがささっと瀬那君の傍まで行き、「瀬那君には仕事押し付けすぎだ」「マネージャーさえいれば…」等と垂れ流す

あーあ、この人絶対奴隷とかいるんだろうな…と想定つく



彼女はまんまと騙され、マネージャーになる、と自分から立候補し、騙した張本人からは労働力GETなどと嬉しそうにしている





「これ結構上まで進めるかもよ!王城ホワイトナイツと当たらなければ…」





『王城ってとこ強いんだ』




「試合中に説明しただろ!!進がいるチームだ!!」




『シン?外人?』




「もう忘れたのかテメー!!使えねぇ頭だなったく!!」





あー、そういや弁当箱どこに返そう






『あー面倒だから今度返そう』




「あ"?何のことだ」




『あれ、俺に何か言ってた?』




「人の話を聞けこの糞ノロマ!!!」









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