何やら蛭魔に説教され、最終的に試合に出ることになった瀬那君。


それ以前に、進という人といたらしい桜庭君に金髪曰く”簡易ミサイル”で処理した











「ど、どうしよう…名前さん…」




行きたくなくはないらしい




『アイシールド君がしたい事すればいいんじゃない?』





彼の案外堅いヘルメットの上に手を乗せて笑う

少し納得いったような顔だけど体が上手くグラウンドへ向かっていかないみたいだ






『別にね、行っても行かなくてもどっちともそれなりの代償を払わないといけない。


結局払うなら、少し税金かかってもやっぱり自分が本当にこれがいいと思ったのを選びたいじゃない?』






そう言うと緑のシールド越しからでもわかるくらい驚いた顔をして小さく聞こえた「いってきます」






そう言った小さな背中は、さっきよりぴしっとなっている







***







「タッチダーウン!!」





間違って違う方向へ行き、冷や冷やしたがすぐに瀬那君がひき戻し点が運よく入ったようだ




金髪の1番さんはどこから出して来たものなのか誰もわからない花火に火をつけ打ち上げ、変な雄叫びをする




部活の勧誘に困る瀬那君を栗田が助けると、欠伸と共に大き背伸びし、体のあちこちからカキッコキッと音を立ててベンチから立ち上がる






「名前さん!」





怖かったぁぁ、と笑ってるのか泣いてるのかわからないような声で駆けつけた





『どうだった?』







「なんというか……うおおおっって…でも当たるのが怖いです…」






『ははは、瀬那君いい汗かいたんじゃない。ま、その感想は覚えておくよ』






彼が頭にハテナを浮かばせると後ろから金髪が面倒な奴がきたから早く裏戻って着替えろ、と瀬那君を蹴りながらグラウンドから追い出した







「ケッ、どうだったよ」







『そんな〜。一試合だけじゃワカリマセーン』






「ふざけんな!!」





額に血管を浮かせながらマシンガンを発砲する






『いいじゃなぁい、見学楽しいし』







「ケッ!見る側の癖に生意気なヤローだな!!」









『俺の方が色々君よりマシだと思うけどなぁ〜』








はははと白々しく笑いながら彼に追われては逃げる

鬼ごっこみたいで楽しい

周りは本当に鬼を見るような眼で俺達を見てたけど





「後テメー……いつまで俺を君呼ばわりする気だ!!身の程を知れ!!」






『だって名前知らないも〜ん。そっちの方こそ俺を名前で呼ばないと真面目に呼ばないよ〜』





なんで中々弾が当たらないんだ、と吐き捨てながら未だに発砲しながら俺をグラウンド中追いかけ回す彼







「蛭魔妖一だ!!わかったか!!」






『わかった、俺名前ね、よろしく〜。試しに呼んでみてよ』





「誰が呼ぶかこの糞ノロマ!!」





『じゃあ俺も妖ちゃんって呼ばせてもらうね!』





「死ね!!」











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