試合をみると、なんとなくこのスポーツは危ないんじゃないかと想定付く。

というか絶対危ないな、自分のポジションの役割できてなければ絶対怪我するぞこれ





でも、やはりスポーツなんだから、それなりに面白いのだろう

試合中に、本当に目立つのは金髪さんと栗田だけ……あとは皆助っ人なんだろう、ボールをすぐさま落としたりあっけなく相手に倒されたりしてる。


ルールのイメージは大体わかった気がする。



周りの人が金髪のパスが綺麗、というので、相手のと彼のを見比べてみた

確かに、クッキリ一直線で味方に渡る

俺ならどうなるだろうな〜。投げ方も解らないから、取り方もわからない。

それならどうして俺が欲しいのやら




そんなことを考えてると、グラウンドから男の唸り声や雄叫びが消え、前半終了



金髪さんと栗田がベンチへと帰り、水分補給をしてるとなんだかご機嫌斜めのようで





『進?』





「おー、王城ホワイトナイツのな。テメーに説明してもわかんねぇから…とにかく強ぇ」






そして、その進とやらが帰ると瀬那君を使うらしい。

主務じゃないの?と聞いてみるが、どうやら瀬那君はうちのチームのエース候補らしい

誰にも言うなよ、そう言いながら俺の頭にまたマシンガンをつきつけるが、俺が他の人に21番の正体をばらしてもなんのメリットがない




やがて後半が始まり、俺はボーッと試合の時間が擦り減っていくのを見て、瀬那君は冷や汗を流しながら無事試合が終わることを祈る



残り数秒のところで、相手がボールを蹴りいれ(なんでもアリなのかコレ…)3点引き離される

そして同時にこっちのチームの陸上部が転び、足をひねったと言う



土グラウンドに人工芝用のスパイクを履いていたそうだ





「テンメー!!糞主務!!スパイクくらいちゃんと見分けやがれ!!」





「ひいいい!!ごめんなさい!」





「ともかく死刑にしてやる!!」




瀬那君は本当に殺されるんじゃないかと思うくらい謝罪まじり叫び、近くの倉庫の裏へと連れていかれる




数分後、21と大きく書かれたユニフォームに、緑色のシールドがついたヘルメットを被った瀬那君が出てきた





栗田が「もしかしてやる気になってくれたの!?」と瀬那に駆けよって彼の名前を呼ぶ途中にスタンガンらしきもので阻止された






『そ、それ痛いんじゃないの…』





焦げたような栗田を地面に引きずる彼




「ケッ、いんだよ」




そういうと彼はグラウンドと俺を交互に見て深い溜め息を吐いた






『幸せ逃げちゃうよー』




元気出るかなと思い、彼の背中を摩ると気安く触るな、だって












prevnext






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -