「でもほら、うちだってチアガ来るんだろ?」







「そうだ、チア!」






「ちゃんと手配してるのか主務!?」





チアガールの存在がないことに気づいた男子達は、急に瀬那君に詰め寄り、チアチア言い始める






「い、いやその……そのうち来るっていうか……来るはずもなくっていうか…


あ…あれ〜…?おかしいな…なんて…」






瀬那君が青ざめた顔で言う

可愛いけどこれだからこき使われたりするんだよねー…





「どっ、どうしよ〜…」




「ビービーうるせぇ奴等だな!!」





モゴモゴと弁当を未だに食べつつも、泣き付いてきた瀬那君の頭をなでる





「…………」



いつの間にか前に突っ立っていた金髪さん




「なんだそれ」



嘲笑うかのように見下す






『弁当〜。美味しいよ、さっき知らない女子にもらった』





「ケケケ、知らねぇ人からはモノもらっちゃいけねぇって習わなかったか?」





『知らない女子に悪い女子はいない』




悪いも何も、付き合いはしないからどうでもいいし、何か盛られていても俺が気にすることない

その時はその時。運が悪かっただけ。





「ケッ、そんな軽々と他人に心開けちまってよ」






『何?心配してんの?』





別に心は開けてないけどね、と密かに思う






「んなワケあるか。テメーみてぇな奴なんて女にホイホイ扱われて過労死すればいいんだよ」






『うわー、酷いこと言うねー』




まだ暖かいタコさんウィンナーにかじりついて苦笑い





『思ったけどさ……君』



あ?といとも外見に似合った返事をしてくれる














『会った時から、とことん可愛いことしてくれるけど………それ天然?』







最後の弁当箱を開けていうと何か切れた音がした







「あぁ?お前頭イってんじゃねぇのか?」





『ほう、図星か』





「今の台詞のどこに図星の要素を見つけたんだよ」





『カン』





「じゃあ外れだな」




否定してるものの、笑ってるのがアレなんだよな〜、と最後に残ったご飯を口に掻き入れる
















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