終わった頃は、以外にもここに来てから2時間半という思いのほか早い結果であった。

壁には明らかに乱暴された跡がくっきり残されて、多少どころかすごく汚くなってる。

ああ、申し訳ないなぁ。みんな頑張ったのに一日も経たぬ間に傷つけて。


こういうこと平気でする奴だからこそ、こういうのを与えちゃいけないんだよね。


『あーあー。まーいいか。』


次は言い訳だ。

適当に学校の不良に絡まれたか、それとも至って平面で何が起こったのか全く知らない態度を取るか………後方がやりやすそうにも思える。

それでいいや、って。あえて自分の跡は片付けないでおく。

自分のネームプレートを見て吐き気がしてくる。

外のごみ置き場に捨てた。


そして、特に何を考えるわけでもなく自転車に乗ってまたその場を去る。

少しはすっきりしたけど、あとは特に何も感じなかった。




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