『疲れた』


「あっそ」


二人してぐーたらソファの上でごろごろ。

今日の分の部活(+土木作業)を終わらせて帰ってきたところ。


『俺結構頑張ってると思わない?』


「てめぇなんか見てもねぇから知ったこっちゃねぇ」


『わぁ…傷つく。誰のために働いてると思ってんだよー』


ふーん、と俺がそっぽ向けば後ろでケッ、と小さく笑ったのが聞こえた


『肩揉んで』


「なんで」


『肩凝ったから』


そういっても上向いて俺に一目もくれずに「自分でほぐせ」って言われてしぶしぶ自分の肩を不満げにほぐす

他人にしてもらわないと意味ないんだよチクショー

自分でほぐしてたら手まで凝るだろ


『めんどくさい疲れた』



吐き捨てるように言うとそのままばっ、と横に倒れて見事妖一の膝の上に後頭部を乗せる



「どけ」


カチャリ、といつものマシンガンをどこからともなく引き出して銃の口を俺の額にあてる。

いわゆるポイントゼロ距離?っての



『やだ。このソファは俺のベッドでもあるから俺が寝転がりたいときに寝転がっていいはず』



「なら俺が使ってないときにしろ」


すちゃっ、と引き金を抑える人差し指に力を入れる音がする

怖い怖い



『たまにはいいじゃん』


「よくねぇ」


『人肌恋しくなる時あるじゃん』


「てめぇに言われたくねぇ」



今のは少し傷ついたぞ、とでも言わんばかりに口をとがらせる

でももちろん俺は眼中にないわけで視線すら合わせてくれず俺が見えるのはこの冷たいマシンガンだけ





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