『そういや、そのタバコ何?飾り?』



さっきからちょっと臭いんだけど、と文句を言えば少し気難しい顔をされた

まあ、見た目違和感はないけど俺からしたらなんか隠すために吸ってるようにも見える



「どういうことだ?」


『いやあ…本当にタバコを吸うのが好きそうな人っぽくないから』


「そうか?」


『まあ個人的にそう見えるだけだけどね。とりあえず俺タバコ苦手だから悪いけど消してくんないかな』


「悪ぃ」


そういってそれを落として踏みにじる


ありがと、って一言言うとおうと返ってきて、また作業に戻る。


数分経った頃、皆のお疲れ様の合図と共にその人が俺の前まで来る



「お前、いくつだ」


『妖一と同じくらい』


「そうか」


『君はどうなの』


「俺のことはどうでもいいだろ」


『わー、人のこと聞いておいてそれないよー』


ははは、と笑えば俺もお疲れ様、と汗をぬぐってその人の横を通る


通ったときにその人はなんだか珍しいものを見るような眼で俺を見てたけど、そういうのに一々対応してたらめんどくさいから気づかないようにしておいて皆のところに帰ってく





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