「それとこれをあっちに運んで…」


とぼとぼとぼとぼ



「これも頼む…」


のそのそのそのそ


「………」


『……何?』


「もうちょっと早く動いてくんねぇか」


『ごめんね、俺サイクリング以外使い物にならないんだ』


「ならその足使って早く運んでくれねぇか」


『そういわれてもねー…はぁ。疲れた』



さっきからあれしてくれこれしてくれとふけ顔の青年に指導されてるんだが、これがまた体力削られるわけで

重いの嫌いなんだよなー、体も重くなるから足も重くなる。

足も重くなったら一歩歩くたびに力入れないといけないし。

その力入れるともうめんどくさいのなんの



「お前、そんなんでこの部活やっていけるのか?」


『俺選手じゃないよ、名ばかりの秘書なだけだし…はぁ、妖ちゃんも我が儘だなぁ…』


「そうなのか」


『うん。でもまあ俺も何もしなかったら空気読めてないことになるから、ちゃんと手伝うけどね。』



あらえいさほいさ、とふらふらになりながらも大きな袋を担いで移動する



「図体でかい割には足元がおちつかねぇな」


『これ、重いし』





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