あの後5台のタクシー基葉柱バイクに一台ずつ3人ノーヘルで走ってたら警察に追われました。

怖かったです。特にバイクが(いろんなこと思い出して嫌になる)


そして着いたのが都立栄光グラウンド。


『WILD WILD GUNMANS!!!!』


なんかハーフタイムショーらしく、カウガールの格好をした女の子達がパンパンと見せ物の銃を打ち鳴らす。


「は、派手だな…」


モン太が見入る。あんたはまもちゃん好きでしょーが、とからかいたくもなるが面倒なので考えるだけにしておいた。


「たは〜…前半終わって20−7か…」


西部側の選手が椅子にもたれかかり、帽子を顔が見えないくらいにかぶる。

なんか選手までカウボーイみたいな。


「7点ってことは王城から1タッチダウン取ったんだ!」


「進さん相手に…」


「派手なだけじゃねぇんだな…」


栗田と1年の二人組が感心してるけど、間違ってる。

根本的なところが間違ってる。


「バーカ良く見ろ。   20対7で王城が負けてんだ」


無言で俺は視線で俺の"友達"を探す。

ヘルメットかぶってるからわかんないなぁ、と思ったけど意外とあっさり見つかったことに驚く。

目でわかる。一瞬視線が合ったけど、すぐに逸らされた。


隣でルートやらなんやら話してるけど耳に入ったもんじゃない、清十郎の方が気になる。



「おい、どこ行くつもりだ」


「王城のベンチ」


「……なんで」


「清ちゃんと話しておかないと、ね?」


俺でもわかる。友達っていうのは多分、こういう時に放っておいては駄目なんじゃないかなーって。

彼は直に分かってくるだろうと言ってたけど、多分こういうことなんだろう。


俺の腕をガッチリホールドした妖一は俺を極限に睨んだ終いに、投げ捨てるように腕を離した。




こういうの、苦手だなぁ。






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