微かなカオリ - おまけ | ナノ

:: 微かなカオリ - おまけ

※ほとんど坂田くんの心の声です。

あ、これ先生の足音だ。
走ってくるあたりやっぱり律儀だよなー。
でもこのまま寝たフリしとこ。
そんでもって近づいてきたら驚かすと。
先生どんな顔するのかなー。ぷくく。

パターンA:「てめっ、坂田起きろよ!!」どつかれる。
パターンB:「おーい、坂田ぁー、起きろー」揺すられる。
パターンC:「さ・か・たっ(ちゅー)」俺の妄想かつ願望。

まぁね、わかってるよ?
AかBしかないってことはわかってるっつーの。
でもほら、希望は持ちたいじゃん??

「すまん、遅くなっ...」

ドア開けると同時に謝るとか、やっぱりクソ真面目な人だよ先生は。
あ、気配を近くに感じる。
そろそろかな...。

!!!!!!??????
先生、オレの髪触ってんですけどォおおおおお!!
え、どゆことですかコレ!!!
ちゅーされるの?されちゃうんですかァああああああ!!!
まさかのパターンCィいいいいいい!!!!

やばいやばいやばいやばい。
どうしよう。
すっげぇ、ものすっげー嬉しいんですけど。

先生の手が優しくて、暖かくて。
その気持ちがオレの中にすぅーっと入ってきた気がした。

今の関係を壊すのが嫌で何にも聞けなかったけど。
卒業したら何もかも変わっちまうじゃねーかと凹んでたけど。
先生の気持ちを疑ったりしてたけど。

先生は好きでもないヤツと付き合うような人じゃねぇし、そこまで器用でもない。
今まで1年近く見てきてわかってたはずなのに...な。
いや、わかった気になってただけっつーことか。

ここはやっぱオレが男らしくいくしかないだろ。
何度目の告白かわかんねーけど(笑)
もうプロポーズくらいのノリで、さ。

そしたら先生もきっと、今なら......。



読んでくださってありがとうございました!
2011/09/14

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