おはなし(うら) | ナノ







「先生、お風呂に入りたい!」

と言われた瞬間、スネイプは怪訝な顔で言葉の発信元であるソシエを見つめた。

ホグワーツの教授であるスネイプは教え子のソシエと付き合っている。
恋人同士の関係だ。

この恋人はとても可愛いのだがたまに突拍子もないことを言う時がある。
今日、今まさにその時だ。

普段湯に浸かるという習慣のないスネイプからすればソシエの言ったことは可笑しなことである。
理由を聞けばなにやらソシエは今、日本という国に凝っていてお風呂で使う入浴剤というものを手に入れたとのことだ。
何かに感化されるととことんやりたくなるソシエの性格を考えればここで却下しても明日、また明日とせがまれるに決まっている。
仕方ない、とスネイプは観念してソシエの提案を受け入れた。


私室に隣接した部屋にスネイプのバスルームはあった。
ソシエも何度か利用したことはある。
バスタブにシャワーカーテンがあるよく一般的なお風呂だ。
しかし、普段は湯の張ってないバスタブばかり見ていたからか、暖かそうな湯気の立ち上るバスタブは新鮮だった。

「今日は・・・コレ!」

何処から取り出したのかイラストが描かれたパッケージの小袋を開けると中の粉をさらさらとお湯に溶かす。
粉の入ったお湯は瞬く間にお湯の色を透明から乳白色に変えた。

いそいそと服を脱ぎ始めたソシエを後ろから眺めながらスネイプはふと思い立った。

「よし、我輩も入ろう」
「・・・え?」

ソシエにすれば予想外の展開だったようで、服を脱ぎながら固まった。
スネイプも始めは湯に浸かるのも面倒だと思っていたのでソシエだけ入れて満足させようと思っていた。
しかし、嬉しそうに服を脱いでいくソシエを見て年甲斐もなく欲情した。

「せ、先生も入るの?」
「自分の部屋の風呂だ、入っては悪いかね?」

と質問に質問で返せば、ソシエは顔を赤らめながらごにょごにょと呟いた。

「だって・・・・・恥ずかしい・・・もん」

照れながら言うソシエはスネイプにとってどストライクだったようで、自分の服を素早く脱ぎ捨てソシエの途中の服も脱がすとバスルームへ駆け込んだ。




「んーいいお湯!」
「・・・・・・」

ザザーッと堪えきれなかったお湯がバスタブから溢れ出た。
入る前はあんなに恥ずかしがっていたのに、いざお湯に浸かればソシエは満足そうにニコニコと笑っている。

「気持ちいいね、先生」
「・・・・・・」

一方のスネイプは湯に浸かってから一言も喋っていない。
というかしゃべれない状況にあるのだ。

もともとスネイプのバスタブは一人用、しかも湯に浸かるのを想定して居なかった。
だからとても狭く、まだ大人になりきれていないソシエと二人で入っても狭いのだ。
なので今スネイプの足の間に座る、ソシエの背中とスネイプの胸板がくっつく形で湯船につかっている。
つまり、恋人であるソシエの柔肌をモロに感じているのだ。

気を抜けば勃つ。
今はギリギリのところで理性を保っているのだ。
しかし、スネイプも人間なわけで頑張ってもゆるゆるとソレは勃ち始めた。


「・・・・・ッ!」

キッとソシエが顔を後ろに向けてくる。
しかも赤らめて睨みつけてくるのだが、スネイプの視点から見ればもうそれは誘っているようにしか見えなかった。

「先生ッ当たってる!!」

今やすっかり勃ちきった元気なソレがソシエの程よく柔らかいお尻にきれいに当たっている。
恥ずかしいのかますます赤くなりながらその事を指摘するソシエを見ながらスネイプはついに我慢の限界を超えた。

「きゃッ・・」

乳白色に隠れて見えなかったので不意打ちにソシエは胸の突起と弄られて可愛らしい声を上げた。

「こんな状況で我慢しろというほうが馬鹿げている」
「せ、んせぃ・・」

器用にくりくりと乳首をこねくり回せばソシエの口数は少なくなるが、しばらくすると吐息の混じった声が漏れだしてきた。

「だめぇ・・・やぁ・・」

執拗に乳首に感じる刺激に声を漏らせば、その分だけスネイプの勃起したソレはビクンと反応しその感触は密着しているソシエのお尻に伝わった。

「だいたい風呂に入ろうと言ったのはソシエではないか?」

ん?と子供をあやすように優しく、そして色気たっぷりに耳元で囁けばその声にすらソシエは反応し甘い声を漏らす。

次第に胸を弄っていた手が下へと向かい尿意を我慢するようにすり合わせていたソシエの膝を割り秘部へを到達した。
指先でつぅっとなぞってやれば、お湯の感覚とは違う少し粘り気の強めな液が指に纏わりついた。

「厭らしいですなぁ」
「ちが・・・ぁんッ!」

ソシエに話をさせる気がないかのように、縦筋を撫でていた指がそのまま薄皮に包まれた陰核を刺激した。
途端に声にならないような刺激がソシエの体中を駆け巡る。
何度が指先で擦ってやればいつしか薄皮は綺麗に除け陰核がむき出しになった。
そうすると刺激は先ほどの比ではない。
動きに合わせて発生する水流にですら敏感に反応し、必要以上に声が出る。

「あ・・や、んッ・・・・」

ビクビクとソシエの反応は大きくなるにつれてお尻に当たるスネイプ自身も刺激されていた。

「・・・くッ」

もう我慢できないといわんばかりに、陰核を弄っていた手を止めスネイプはくたっとしたソシエの体を少し持ち上げそそり立ったソレを濡れぼそった秘部に突き立てた。

「・・・・・いやぁぁッ」

痛みもなく、すんなりとスネイプを受け入れそのままピストン運動を開始する。
動きに合わせてバスタブのお湯がバシャバシャと外へ溢れ出てしまった。
挿入したときに少しお湯が入ってしまったのかいつもより膣内は熱く、締め付けもキツイ。
長く楽しもうと思っていたが想像以上に気持ち良く油断するとすぐに達してしまいそうだ。
絶頂をぐっと堪えリズミカルにピストンを繰り返す。
気が付くとソシエ自ら腰を振るようになってきており、スネイプはニヤリと笑った。

「気持ち・・いいか・・?」

自分も限界だがやはりソシエより先にはイけないといプライドで余裕ぶって見せる。
ソシエ自ら動いてくれているので空いた手でまた陰核を刺激してやれば膣内がより一層締め付け、その感覚も狭くなってきた。

「・・・はッ・・・もう・・・・・い、くぅぅぅ!!」

ソシエが一際大きく叫んだ瞬間、これまで感じていた膣内収縮とは比べ物にならないほどの収縮が起こり、ビクンビクンと体を震わせソシエはオーガズムを迎えた。
スネイプのその収縮によりついにソシエの中に吐精をし、絶頂に達した。











「・・・・・ばかぁ」
「悪かった・・・・・・・・」
「ばか、ばかぁ・・・・」
「すまなかった・・・・・・・・」

行為の後すぐにソシエは逆上せてしまい慌てたスネイプがすぐに湯船から出し、今はベッドに寝かせていた。

意識が戻ってからずっとソシエはスネイプに顔を見せていない。
自分に非があるのでスネイプも罪悪感から謝りっぱなしだ。

「せっかくのお風呂だったのにぃ・・・」
「し、しかし・・・・・楽しかっただろ?」

発言をした後に後悔しても遅い。
スネイプはまた「先生のバカ!」と怒られたのでもし次があるなら自重しようとスネイプは思った。






(でも・・)

(たまにだったら・・・・いいかも・・)


((前後撤回・・自重出来そうにはないな・・))






odai:見ているこっちが恥ずかしいばかっぷる
   (3.足の間に座るのが定位置 4.一緒にバスタイム)
thank you:Replica!






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