02だから | ナノ

02 だから

「それでな、やはりスイクンの目的はな――」


 ミナキくんが語りだして三十分ほど経った。
 言葉のマシンガンを僕に向かって撃ち続けるミナキくん。その弾を大切に受け止める僕。



 やっぱりスイクンのことを話す君が、一番いい顔をしてる。

 ちょっぴり悔しいけど、そんなミナキくんを僕は好きなんだ。



 子供のように無邪気に夢を追いかける君だから、僕も君を追いかけてしまう。





だから
(ほどほどにしてほしいけどね)

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