時をかけるN
□ 新たな出会い 5/9
「ボクはレシラム――大きな白い龍みたいなポケモン――に乗って、森みたいなところに降りたけれど……」
この不可思議な状況を説明するチャンスだと思い、Nは二人にありのままを話した。
セレビィという名のポケモンについても、何か手がかりが得られるかもしれない。
森でセレビィに会い、どこかへ飛ばされたこと。それからまた飛ばされた先が、目の前のラジオ塔の中だったこと。そしてロケット団という組織を名乗る男とバトルしたこと。その間にセレビィがどこかに行ってしまったこと――
話すとキリがなかった。
少しずつ、掻い摘んで説明した。
人前でそんなに喋るのは久しぶりだったからか、少し疲れた。
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