時をかけるN | ナノ

時をかけるN


□ 集結と終結 6/11

「ふふ、どうやら諦めがついたようですね。ではあなたがたはそこでただ見ていて下さい。私たちがサカキさまに会いに行くのを……」

 勝ち誇った面差しで、セレビィに向かい手招きする。


「セレビィ、ダメッ!!」

 コトネが叫ぶ。
 しかしセレビィはロケット団の電波によって操作されている。

 ボロボロのセレビィは、ゆっくりと檻から出た。



 このときアポロは油断していた。

 だから、ヒビキの口元が緩んだことにも気付かなかった。
 その緩んだ表情が、部屋の外から聞こえる数人分の足音によるものだということも。




「ビィ!」


 セレビィはアポロの手の平の上を――スッと通り過ぎた。

- 117 -
[prev|next]

>>しおりをはさむ

[ Back ]







「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -