時をかけるN | ナノ

時をかけるN


□ タイムスリップ 6/11

「ここは何処かな?」

 とにかく今、自分には情報が足りない。そう思って訊ねるが、セレビィは首を振るばかりだった。

 どうしたものか。
 レシラム達は居ない。祠の前に置き去りになってしまっているのだろう。
 突然のことに反応できたのは、Nの足下にいたゾロアだけだったようで、足にしがみ付いて離れないでいたようだ。

 たとえレシラムがいたとしても、ここは明らかに建物内だ。飛んで場所を特定することは不可能だろう。

 ここには人が居ない。まずは外に出て人を探すべきだ。


 自分が小さな部屋の中に居ることに気付いたNは、一先ず部屋の扉を開けてみた。

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