めろんそーだ
やさしい独裁者(ダークトリニティ+ゲーチス)
それは世界の中だった。
広くて狭い世界の片隅に、自分達の主は確かに存在した。
あの頃のような威厳を出そうともせず、目の前の痩せ細った主は自分達の姿をその青い瞳に映した。
「…………ふっ」
主の口からは、言葉ではなく擦れた笑いが零れた。それが何を意味するのか、知る術はない。
「こんな僻地まで、わざわざ主を求めてきたというのか……馬鹿な奴等め」
「私達の主は貴方だけですから」
「こんな姿で……主とは胸を張って言えないがな」
「いいえ、主です」
確かに、大木に背中を預けて地に尻を着けているその姿には、かつてプラズマ団のトップとして周りを威圧していた面影はない。
あの二人の英雄の闘いから、彼がどこへ行き、何を見て感じたのかは分からないが、ただ今現在、自分達の主はここにいる。それだけで十分だった。
「そうか……じゃあ命令だ。最後の命令だ――
」
「――仰せのままに」
そう答えると、彼は満足そうに頷いた。最後にそれを目に焼き付けた。
そして鎖の無くなった犬は、鎖を抱えて小さくないた。
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わけわからん
口調捏造すぎる
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