めろんそーだ
虚構の世界で(N)
※BWのEDネタバレ
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『さよなら!』
そう言って僕は、別れを告げた。
本物の英雄に。
僕自身の描いた世界に。
僕という存在は、ゲーチスという一人の欲深い男によって造り出されたものだった。はるかな計算のもと、僕は不完全な存在になってしまったんだ。
ポケモンはトモダチ。
ポケモンは人々に苦しめられている。
ポケモンを救いたい。
全て造られた気持ちだった。
そう思っても、悲しいとか怒りだとかは何も沸き上がらない。これも不完全な故にだろうか。
ただ、思う。
小さな箱庭に入れられ造り上げられた偽物の英雄と、大きな世界に飛びだし育っていった本物の英雄は、何が違ったんだろう?
どうして僕は――
「……あれ? おかしいな」
自分でも理由の分からない涙が、頬を伝ってぽたぽたと落ちていた。
僕にも、涙が流せるんだ。
僕は不完全なバケモノじゃないんだ。
だったら――どうして僕は、皆みたいに生きられなかったんだろう。
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ED見たら我慢出来なくなったからとりあえず書き殴ってみました。でもやっぱ無理。切なすぎる。
Nどこ?会いたい(´;ω;`)
涙流したことなさそうかなぁ
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