めろんそーだ
R団ファミリー(幹部四人)
ロケット団アジトの談話室ともいえる、テーブルに椅子やソファーが置かれた広い部屋。そこに幹部四人が集まっていた。
「誰かコーヒー飲む?」
「あ、欲しいです」
「俺にもくれ」
「私もお願いします」
「……全員じゃない、まぁいいわ」
幹部が集まっているからといって、何か重要な話をしているかといえばそうではない。
たまたま揃っただけであり、ラムダはその辺の漫画雑誌を読んでいるし、アポロとランスはオセロに勤しんでいる。読んでいた本を読み終わったアテナは、手持ちぶさたになりコーヒーを注ぎに行った。
「はい、ラムダ」
「さんきゅー」
「あんた猫舌だからかなり温めにしたわよ」
「おう、こんくらいが丁度いいな」
アテナが戻ってきて、一人一人に言葉をかけながらコーヒーを渡す。
「ランスのは砂糖入れといたわよ」
「べ、別に入りませんよ」
「…………はい、アポロ」
「ありがとうございます」
「何でスルーするんですかっ」
ランスの反論を無視してアポロにコーヒーを渡すアテナを、ランスがじとりと睨む。
「あら? まだ苦かった?」
「アテナさん!」
アテナのからかいにランスが眉を寄せて頬を膨らますと、それを見ていたアポロがぽつりと呟いた。
「……何だか親子見たいですねぇ」
三人の目線が一気にアポロへ向く。
「確かに」
ラムダが冷静に同意を示した。
「アテナが母親でランスが反抗期の息子ってことだな」
「反抗期ですか!?」
「ラムダは父親っぽいですね」
アポロの言葉にアテナがうんうんと頷く。
「ランスはラムダにべったりだしね」
「え、こんな息子いらねーよ」
「ラムダさん酷いですよっ」
「私は何でしょうかね……」
アポロが首を傾げてそう言うと、一同は少し考えた。
「ペット?」
アテナが言った。
「知り合いの弟?」
ラムダが言った。
「塾の先生?」
ランスが言った。
「……せめて血の繋がった家族にして下さいよ」
アポロはため息をついた。
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オチ仕事しろ/(^O^)\
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