すとろべりー
甘い苦さ(リョ→シロ)
美しくて、
気高くて、
繊細で、
可憐で、
そして強い。
僕なんか、足下にも及ばない。
「どうしたんですか?」
「えっ」
気が付くと、隣で読書に耽っていたゴヨウさんが、本から目を離して不思議そうに僕を見ていた。
「顔が赤いようですが」
「いやっ、な、何でもないです!」
ゴヨウさんは意味深に笑み、本に目を戻した。
何だか、見透かされてるっぽい。
僕もせめてゴヨウさんみたいに、背が高くて、綺麗で、大人だったらなぁ……。
彼女の隣に並んでも、絵になるのに。
僕じゃ、まるで弟だ。
「……ちょっといいかな?」
シロナさんだ。
右手にコーヒーを持っている。
「な、何ですか!?」
シロナさんは皆に呼びかけただろうに、僕だけ過剰反応してしまった。恥ずかしい。
「間違ってブラック買っちゃったの。誰か飲まないかな?」
ドジな子供のように無邪気に笑う彼女に一瞬見惚れつつ、僕は疑問に思ったことを素直に口に出した。
「苦いの飲めないんですか?」
「あはは……実はね」
少し意外だ。
ブラックも普通に飲んでいそうなのに。
「じゃあ僕、飲みますよ!」
「本当? ありがとう」
ほんのり彼女の温もりを残したコーヒーが渡される。
一口飲んでみる。すごく苦い。
思わず眉を寄せた。
「飲みましょうか?」
シロナさんが去った後、ゴヨウさんが面白そうに微笑みながら言った。
「…………飲めますっ」
僕はプイッと顔を背け、再びコーヒーを飲み始めた。
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何て統一性のない文章でしょう
ゴヨウは不要じゃry
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