すとろべりー
Sexy Girl前編(ライコト)
「ねぇねぇ、どう?」
「何だよ――――っ!?」
なっ……
「あっ、驚いた? やったー」
何してんだよ!
ここは自然公園の奥。
虫取り大会でたまたまコトネに会ったので、ベンチに座って話をしていた。
「コトネ……どういうつもりだよ!」
他愛ない話をしていたはずなのに、少し目を離した隙にコトネは帽子を外し髪を解き、服から下着をチラ見せさせた、何とも言えない状態になっていた。
下着の色はピンクか……じゃなくて!
「こ、ここは公園だぞ!」
「どう? そそる?」
顔を真っ赤にする俺に、コトネは俺の言葉を無視してぐいっと顔を近付ける。
普段二つ結びの髪の毛が下ろされているので、大人っぽい色香を感じる。さらにその白い肌と潤んだように見える瞳と柔らかそうな唇に……近付いたことで俺の腕に当たるソフトな感触の物体。
「〜〜〜〜〜っ!」
ヤバい。
俺の確かな理性が作動し、サッと顔を背けた。
「お前、そ、そういうの止めろよ」
「…………」
コトネが少し身を引いたのが分かった。
「……やっぱり」
横目で見ると、コトネは服を整えて帽子を被った。
そして衝撃発言をした。
「やっぱりゲイなんだ……」
「…………は?」
言葉を失うとはこういうことか。
言葉の代わりにコトネを凝視する。
「仮にも彼女である女のセクシーな姿を見てもどうもならないなんて……」
俺は何となく状況を理解した。
俺はとんでもない誤解を受けている。
「待て、それは誰の陰謀だ」
「陰……? アテナさんが言ってた。ラムダさんも頷いてたし」
「はぁ……」
今年一番のため息が出る。
っていうか子供に何て知識植え付けてんだ。
「ツンデレってのは分かってたけど……素っ気なさすぎると思ってたよ。そういうことだったんだね」
違ぇぇえ。
でも……そんな話鵜呑みにするほど不安だったのかと思うと、そう責められない。
うーん、俺はそんなに素っ気ないのだろうか。
――――――――――――――
まさかの続きます/(^O^)\
予想以上に長くなったので…
[prev|next]