すとろべりー | ナノ

すとろべりー

ふいうち(イツカリ)

「……で……なのよ。あり得ないわ、ホント! そう思わない?」

「……そうですね」

「きーてんの?」

「……きいてます」

「相変わらずつまんない男ね」

「…………………」


 今日も僕は、彼女の愚痴聴きマシーンだ。

 エスパータイプは好きだけど、あくタイプの彼女にはいつもボコボコにやられてしまうのがたまにキズだ。
 ……いや、ポケモン勝負なら仕方ないかもしれないが。


「イツキって何か無関心よね。そんな変なマスクつけてるから余計ね。外さないの?」

「……外さないよ」


 勝負以外でも何かと頭が上がらないから困ったものだ。


「勿体なぁい」

「え?」


「結構綺麗な顔立ちしてるのに」


 彼女の顔が、射ぬかれてしまうような瞳が、急に目の前に迫ってきた。

「――!」

「ね、ちょっとだけ」


 そう言って彼女は、有無も言わさず僕のマスクに手を伸ばした。

 顔に触れる細い指先。

 色香の漂う髪の香り。


 彼女の全てに捕らえられる。


「可愛いじゃないの〜」


 途端に、自分の顔に赤みが帯びるのを感じた。


「――か、返して下さいっ!」


「いいもの見れたわ〜」


 動悸の激しい自分とは反対に、楽しそうに微笑む彼女。


「本当にあなたって悪タイプですよね」

「あら、誉め言葉?」

「…………さぁ」


 まぁ、悪というか――



「カリン!」



「あっ、ワタルー! 待ちくたびれたわよ」

「ごめんごめん、会議が長引いて」

「じゃあね、イツキ」




 ――――小悪魔タイプ。




―――――――――――――――
イツキ×カリンでした。
何かもう…全部捏造\(^O^)/
THE☆自己満ですみません……

ワタルさんの存在意義は何だったの

[prev|next]

[ Back ]







「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -