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人格
―――――






「まだ寝たふりするのかい?」




『………』






(はは…何故バレたし。どうしよう、何て起きればいいの!?……どうでもいいじゃんそんなの…よし。普通に…)


そう頭で思いゆっくり起き上がる






『……。』



「やあ、さっきぶりだね」




『…はあ…。』(確かにさっきも会ったなー)






『それより、ここ何処ですか。

私を何に使うんですか!!…実験ですか!?』






だんだん名前の口調が叫び声になってきている所で、



「フフッまあまあ、落ち着いてよ。
さっき言ったでしょ。君は後々、重要な人物になるんだ。」




『よ…よく分からないです…』



「うーん。まあそうだろうね。分かりやすく言うと、僕が滅ぼして来たパラレルワールドに必ずいるんだよ。」




『……?そりゃいますよ。』



「まあ…つまり、君は僕と共にその全てのパラレルワールドの戦争で世界征服を成し遂げてきたんだ。」




『……はい?』





「んーだけど、この世界の名前チャンは他の全ての世界の中でも一番変わってるね」




『私がですか?』




「そうだよ」


(なんだろう。普通に人間なんだけど。もしかして、人格が変わったあの時の事かな…)






でも、世界征服とか…いくら沢山の考えられる未来に私がこの男に協力していたとはいえ、無理がある。



なら…全てのパラレルワールドでは私じゃなく、もう一人の人格を持った私が戦っていた…?

じゃあ…他の世界に今の私は存在しない?





「───ああ、でも…もう1人いたかな…今みたいに[普通の子]みたいな君が」





『はい?』

此処以外すべての世界を滅ぼしたというのにどこか悲しげで、それでいて何かを懐かしむように私を見た







「ううん♪何でもないよ」



『(何だろう…その世界の私、何かしたのかな)』


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