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登校中
―――――







『げっもうこんな時間じゃん!いっ急げ急げ…』


朝から騒がしく、学校の支度をする名前。
せっせと準備をし、家を出る。
走るのには自信のある名前は全速力で角を曲がった時、見知った面々が家の前に立っていた。

『あぁ!獄寺くんに山本くん!おはようー。朝からサボリ?』


私の声に気がついた2人は、こちらをむいて驚いていた。



「?…名前。て…アホか!俺達はお前と違ってサボリじゃねえ!!十代目を待ってんだ!」



すぐに否定してきた、朝から元気だなあ獄寺くん。


『わ…私だってサボリじゃないもん!寝坊だもん!!その証拠に──』

ほら、と自分が今持っている箸と茶碗の中のご飯を見せてから、ぱくっと食べた。
つ…つまり朝食食べてる時間がなかったって事だもん!





「なっ…なんで茶碗ごと持って食べ歩いてんだお前は!!普通パンくわえて来りゃいいだろーが!アホ女!!」

いわれてみれば。普通寝坊で学校急ぐ人は大抵パンくわえて走ってるなあ。
わざわざお茶碗持って食べながら走ってる人…みたことない。はは!


「ははっ本当おもしれえ奴だな名前は!」
あ…朝から眩しい笑顔だ山本くん!!
でも褒めてるの?






『あれ?そういえばこの茶碗、食べ終わったらどうすんの?家戻るわけにはいかないし、』



「…ッ知るかぁー!!」


これでもかってくらい獄寺くんに怒鳴られちゃった。そりゃ呆れちゃうよねー。

話してたら家からツナが出てきた。
────パンを加えて。




(やっぱりパンだ)
それと獄寺くんが、ほらな!お前は普通の粋を越えてる、とでもいいたげにこちらを一瞬みた。



『(むう…)おはようツナ!朝からすごい寝癖だね!』


「皆待っててくれたの!?…おはよう!
ね…寝癖?あ、うん。そうだね!
(というか名前ちゃんにだけは言われたくねー!!)」





『あ…ツナ、お願いなんだけど、

この茶碗、ツナの家に帰りまで置かせてもらえないかな?』

そういって茶碗と箸をツナに差し出す。



「(なんでわざわざ茶碗ー!?

おにぎりにして来ればいいじゃん…)

うん、!全然いいよ!!帰り取りに来なよ。」


『ありがとうっ』




4人で登校する中、獄寺くんとツナは呆れ顔で、山本くんは楽しそうに私達を見て歩いていた。



そして結局、私達は遅刻した。


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