話のきっかけ
―――――
『……』
じい───
風呂からあがった名前は入る前と違うものが置いてあるのに気がついた。
『パソコンだ…。誰が置いたんだろう
レオくんかな。
何のために置いたんだろう
もしかして…暇な私にパソコンで遊べと?』
なはは何ちって。などと頭の中で思ってる名前
「白蘭様から連絡をとれるように、さっき置いたものです。
回線から、映像で表示されます。」
急に後ろから声がして振り返っると、思ったとおり、
『レオ君だ』
「食事持って来ました。」
『ああ、ありがとう!』
(白蘭さんと回線で連絡とるんだ。
へへっ…)
笑顔になると、何故かはっとしたように無表情に戻して、食事をする。
───────
食事を終えた私はあのパソコンの事でも聞きに行こうかと思って、白蘭さんの部屋に向かった。
────ウィーン
『失礼しまーす。あの…白ら…「抜き打ちコール♪」……!?』
どうやら誰かと話しているらしい、
(画面の向こうにいるのは…確か入江正一?だっけ。)
《わあっ…!?
白蘭サン!!ノーマル回線じゃ傍受されますよ!!》
「グロがやられたって聞いたら正チャンどんな顔するかと思って♪
それにそん時は回線開きっぱなしの正チャンの責任ってことでひとつ」
《あ…あなたって人はっ!!》
(あらら。かわいそうだな入江さん)
まーた盗み聞きするとまた白蘭さんに何されるか分かったもんじゃない。
(ここは堂々と聞きたい!)待
『あの…白蘭さん!!』
「あれ、名前チャン。どうしたの?」
『い…いや、あのPCて何ですか?』
レオ君に教えて貰ったが、とりあえず聞いてみる。
「あぁ、あれね♪僕と君がわざわざ出向かなくて良いように、通信できるんだよ」
『へ…へえ』だから何、と思いつつ微笑しておく。
シンッと沈黙が続く
『あ…あの!私、聞きたかっただけなんで…戻ります』
せっかく来たのに…と少し肩をすくめる名前だが、沈黙は苦手だし恥ずかしいから部屋に戻ると言った。
「せっかくだから、ゆっくりしていきなよ?」
『……!
はい!!』
嬉しさで満笑する。そんな名前をみて、少しだけ目を見開いた白蘭だがすぐにいつもの笑みになった。