[]

覗き見
―――――





「それならボンゴレの死ぬ気弾も言い伝えだと思われてたし、匣だってつい最近までは夢物語だったんだよ?」

それに…と続けて言う。


「ここ最近捕らえた名前チャン知ってるでしょ。あの娘も十年バズーカからここに来たんだよ。


もちろんボンゴレもね」





白蘭さんの言葉に彼らはしぶしぶ納得したようだ。
そして

「仮にそれを事実と受け入れたとして…理解に苦しむ点は他にもあります。


白蘭様はそれほど重要な問題を

なぜ一部の人間…しかもホワイトスペルの人間の一部とだけ共有しているのでしょうか?」




(なななんか嫌な雰囲気になってきた)
と感じながらも名前盗み見るのをやめない。



「そんなのこの様子を見ればわかるだろ?

タイムトラベルの話をしたところで


君たち信じないから」



「っ………」
白蘭さんの一言でブラックスペルは言葉を詰まらせる





その後も話を聞いていると、白蘭さんの狙いは"ボンゴレリング"らしい。

グロ何たら?名前忘れた…が言っていた。



そして究極権力の鍵…


"トゥリニセッテ"





会議が終わると、名前はすぐにその場を離れて部屋に戻った。


『まあ今日は暇つぶしできて良かったかな

よくわからなかったけどー。』




「そうかい?」


『うん。全くね』



(………)

『………へい?』




「覗き見はよくないよ名前」




(バレてた…)



『ははは…、すみませ…ぶッ』



途中で舌を噛んだ。
白蘭さんがベッドに座っている名前を押し倒したからだろう




『え゛!?なな…っ』


みるみるうちに赤くなっていく名前の顔は、きっとまぬけそうな顔をしているだろう




何なんだと思っていたら、すぐにどいて立ち上がる。



「あれ、顔赤いよ?


ひょっとしてドキドキした?



名前チャンが盗み聞きするからだよ♪」





──ぶち



『……っ意味もなくこういう事しないで下さい…!!!』




「いやー他の世界の君にはない性格だから、つい反応が見てみたかったんだ♪」




ごめんごめん♪と笑顔で言う白蘭さん



(はあ…もういいや。


あれ。でもいつから私の部屋に来たんだろう、

こえー。)


- 15 -
[]
topsite name


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -