我慢
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「ついたよ。」と言って白蘭は入り口のドアの前で名前をおろす。
『ど…どうも』
「僕の言いたい事はわかるよね?名前チャン。」
と言い終わる前に名前をドンッと壁に押し付ける。そして掴んだ手に力が入り痛い
『私…!!逃げようだなんて思ってません!!
ずっと部屋の中にしか居られなかったから、散歩したかっただけだったんです!
本当は…外に出たいです。』
「それは無理だよ」
そう言い掴んだ手を話す。
『でも部屋の外くらい良いでしょ…!?あまり遠くに行かなければいいじゃん!』
「でもまた今みたいになるでしょ。
ここにいるほうが安全だよ。今死なれても困るしね。」
『……はい?』死ぬ?この人の部下たちは、そこまで短気なのか…
危なかったー。
「君のちゃんとした情報はホワイトスペルにしか知れ渡っていない。
ブラックスペルも噂くらい流れてるだろうけど、危険だからね♪
とにかく、もう出ないでね?♪」
『………。』
『は…』これ以上逆らうとこの人に何されるか分からない。ここは我慢して『はい』と言おうと思ったが、
(……っ目が…熱い…!!)
最後に見た白蘭さんの瞳は大きく開いていた。そこからの記憶はない。
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