日差し
―――――
『ふあー…。てあれ?途中で寝ちゃったっけ』
(寝てばかりって…ダルいもんだなー。少し運動したい。でも出歩くの無理だよね)
『夜…か』
皆寝てるんじゃん!逃げれるよこれ。
よっしゃ!そうと決まれば…
────ガシ
『……え?』
布団から抜けられない。
何かに腰をつかまれてるらしい。
(逃げられないように縛ってるとか?)
ふとその"何か"をみる。
『……ははは。どうなってるの?』
名前はそれが白蘭だと言うことに気づいた。
(………どうしよう。)
恥ずかしい、けど何故こうなってるのか分からない。
ぬ…抜け出すしかない
『…っ…ぐ…』
(寝てるんだよね!?なんでガッチリなの…)
相手が起きないように、何とか剥がそうとするが
「まあおとなしく寝なよ。今出ても見張りはいるんだからさ。どっちにしろ逃げられないよ」
『!?……っ//起きてたんですか…』
「照れてるの?」
『!?なわけないじゃないですかっ
というか…抱き枕みたいにひっつかないで…っ//』
「フフ♪やっぱり照れてるんだ。」
『照れてません、
起きたばかりでまた寝ろと?』
「うん」
普通に答えられた。
…しかたない。寝よう
だが、緊張や寝過ぎだった事もありなかなか寝付けなかった。
─────────
『ふあぁ…』
すっかり朝がきていた。
横を見たらもう白蘭さんはいなかった。
『良かった…』
て、ホッとしてるし。
そういえば寝た時と部屋が変わってる。前よりは狭くなってるが、十分広々としている。
(誰か運んだんだ。まあ誰かはだいたい分かるけど。
ということは私の部屋って事でいいのかな…)
──ガチャ
(誰か来た。)
「失礼します。名前様ですね朝食です。」
『え……ぁどうも。』
朝食を受け取る名前はあることに気づく。
(あれ、この人昨日白蘭さんと話してた…レオナルド何たら)
「レオナルド・リッピです。」
『そうそう、それ』
「はい?」
しまった…。思わず…
『あ、よろしく…です。面倒なんでレオ君て呼びますねー!』
「あ…はい」
誤魔化してとりあえず挨拶しておく。
(なんだろう。世話係にでもなったのかな)
レオ君が出て行って、朝食を食べ終えた名前は、ずっと此処にいるのも暇だから部屋の外に出て行った。