普段ね、リーダーっていうとかわいらしい元気なイメージで思い浮かぶことが多いんですが
それでもあれ、退廃的でバイオレンスなサテライトの中で生きてきたお兄さんなんですよね。
人を騙したり騙されたり、
殴ったり殴られたり
死ぬかも、と思ったことだって少なからずあったはず
でもあえてそういう幼い頃の描写は省いたんじゃないかなといまさら思うんです
鬼柳さんより重要ではなかったように思うキャラも、根底を描きたいと思えば小さい頃の過去描写は入ってたかなーと思うので。
遊星さん達の前に突然現れた、サテライトの裏表をよく知るお兄さんキャラ、っていう印象をつけたかったのかなと
その空白の暴力の日々は想像するしかないし、想像の余地があるのがまた楽しいのですけど。
もしかしたら想像しうるよりもアダルトな一面があったのかも。
17歳まで、幼い日には誰か慕った人がいたかもしれない。
もしかしたら誰かとつるんでグループしてたかもしれないし、
あることをきっかけにひとりで生きていくことを決めてたりとかしたのかもしれない
でも何があったにせよ、遊星と出会ったときには、結局ひとりだったんだろうと。
鬱屈してるサテライトのすぐ対岸で、シティやトップスの華やかな世界の存在を感じつつも
こっち側に居ることを嘆いて外に出るより、ここで一度でも全力出してみよう
ここで天下取ろうって言い出す鬼柳さんは、
暴力とカオスにまみれたサテライトを愛してたに違いない。
根から悪人でないのは後のニコやウエストへの対応でわかるんだけれども、
どうしようもなく暴力的で、華やかな世界の博愛主義に唾吐いちゃうような人なんだろう。
内から慕ってくれる人間を溺愛して、外からの圧力には苛烈なまでに反抗する。
だからこそ、内側からの裏切りと感じる行為にあそこまで崩れやすいんではないかなと
むしろ色白銀髪金眼なんてかわいらしくてどこか気品ありそうな外見なんてキャラ作り的にはフェイクで、
ダグナーさんにあてられた濁ったガラス玉のような眼って言葉には本当の彼らしさが表れていたのかなぁと。
復興してあの頃鬼柳さんが愛したサテライトは姿を変えていくわけですが、
いつか町長鬼柳さんが4人暮らしてた廃墟を訪れる話を描きたいものです。
ダグナーが屍人で町長さんが死神なら
人として生きてるのはこのときの鬼柳さんだけ、とも言えるでしょうか…
…寝れない夜にはそんなことばかり考えてしまいます。
もう外、明るいですが…(笑)