黒子っちはオレの事が好きらしい。
勿論、オレも黒子っちのことは好きだ。
バスケ強いし、男前だし、優しいし。
でも、黒子っちの好きはオレの好きと違うらしい。

「黄瀬君今日も可愛いですね」
「え、あ…はぁ、ありがとッスよ?」
「どうして黄瀬君はそんなに可愛いんですか食べてしまいたいくらいですよ」
「…そッスか」

「黄瀬君、ちゅーしていいですか」
「だ、だめッス…なにいってんスか黒子っち」

「黄瀬君、愛してるのでセック「ストップストップ!!」
「残念です…」
「黒子っち頭が沸いてるんじゃないッスか」

とまぁ、こんな感じで。
完全に恋人希望フラグビンビン物語クマー…ッス。
どこをどう間違えたのか、黒子っち。
そして何故普通に海常高校体育館にいるのか。
練習はどうしたッスか。火神っち涙目。

「黄瀬君ちょっとちょっと」
「黒子っち練習はどうしたッスか、怒られるッスよ」
「どうでもよくないですけど、黄瀬君のが大事なので」
「なにそれ男前…でも今はいらないッス」
「さっきから髪にゴミがついてるのが気になってしまって」

話超スルーでしかも、用は髪にゴミ?
なんだかよく分からないまま、
黒子っちが取りやすいようにかがむ。
勿論、これが間違いだった。

「取れたッスかー?」
「黄瀬君本当天使ですよね。僕の言うこと疑わない所が大好きです。」
「…?」

ちゅっ、と音がして額に暖かい感触。
キスをされたのだと気付くまで、あと数秒。

「油断大敵、ですよ。」





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