ヘアカット
軽くなった髪をなびかせてリヴァイの部屋に訪れると、ソファーに座って本を読んでいた彼は私の短くなった髪を見るや否や、
「ここに来い。」
なぜか眉をひそめて自分の隣のスペースを叩いた。
「街で切ってきたの。短めのボブなんだけど……似合うかな?」
彼は隣に座って問いかける私のあごを前に向かせ、襟足あたりを無言で撫でた。
そしておもむろに顔を近付けてきたかと思った矢先、
「っ!?」
なんと、うなじにカプッと噛みついてきたのだ。
「リ、リヴァイ……っ?」
「お前な、この旨そうなうなじを無防備にさらしやがって。俺に襲われたいのか?それとも不特定多数の男を誘惑したいってわけじゃねぇだろうな?」
べろ、と噛んでいたそこを舐めて彼はそんなことを言う。
「ぁっそんなワケじゃ……そこ舐めないで……、」
「どっちでもいい。とにかくお前には躾が必要ってことだ。」
「ちょ、ぅあっ、」
リヴァイは問答無用で、私の首筋を強く吸った。
独占欲の強い彼にはこの髪形はお気に召さなかったらしい。
ソファーに押し倒されながら、髪が伸びて首が隠れるまでどんな躾をされ続けるのだろうと、私は身を震わせたのだった。
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