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Valentine



彼の執務室に書類を届けたタイミングで、チョコをリヴァイに渡した恋人。

甘いものはあまり得意じゃない、とむっつりした表情で言ったものの、彼は包みをすぐに開けてマーブル模様のチョコを口に放ったのだった。

「兵長……どうでしょう、お味は。」

目の前の彼に恐る恐る感想を聞いてみる。

「…………やっぱり甘いな。」

そう言って、舌を少し出しながら口を半開きにする。
溶ろけたチョコが舌の上に見えて、なんだかそれがやらしくて目が釘付けになった。

「チ、んぅ!?」


チョコですから、と言おうと思った唇に突然、舌をねじ込まれた。

甘くてやわらかいものを上顎や舌に擦り付けるようなその動きに翻弄される。

(チョコを、口移しで……!?)

そして押し付けたチョコをこねくり回すような舌使いに変わり、私の口内も甘さでいっぱいになった。

堪能し尽くしたようなタイミングで、ちゅ、と音を立てて舌と唇を離し、

「うまかった。」

片方の口角を少しだけ上げて至近距離でそう言って、彼はさっさとデスクに戻ってしまった。

(へ、兵長……、)

「エロ過ぎです!!」

真っ赤な顔で彼女はそう叫ばずにはいられなかった。



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