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「なあ、あいつどうしたんだ?」
「なんやさっきからずっと唸っとるみたいやけど・・・。」
「かれこれ10分くらいは固まったまんまだC〜。」
「どうしたんですかね・・・?」
「・・・さあ?」
「珍しいですね、先輩のあんな真剣な顔。」
「あーん?こんなとこで何してんだテメェ。」
「・・・か・・・。(ブツブツ)」
「は?」




「100円のプリンにするか、230円のプリンにするか・・・。」




「・・・は?」




「だーかーら、100円のプリンにするか、230円のプリンにするか、悩んでるのよ!」
「・・・はぁ!?」
「うっさいわ跡部、耳元で叫ぶな。」

お昼を食べ終わって、何か食後のデザートが食べたくなった私は売店に向かった。
そして、悩んだ。
100円のプリンを食べるか、230円のプリンを食べるか。
あぁ、ほんと悩む!

「お前あんな真剣に悩んでたと思ったら、プリンかよ・・・。」
「プリンかよとは聞き捨てならないな宍戸!こちとら真面目に悩んでるんだ!」
「くだらない・・・。」
「若、お前これから一生プリン食うなよ。」
「ええ、良いですよ。」
「ッキー!言ったなお前!よーし、今の言葉忘れんなよ!」

絶対、ぜーったい今後一切若にプリン食べさせねぇ!

「それより早く決めんと、昼休み終わってまうで?」
「げっ!?えーどうしよう!!どっちにしよう!!」

本当に悩んでるんだよ!
え、どうしようどうしようどうしよう!

「別に安い方で良いだろ?」
「ふむふむ、岳人は庶民派か。」
「え〜、でもこの高いのおいしいよ〜。」
「ほうほう、ジローは高級派か。」
「あん?迷ってんなら両方買えば良いだろ?」
「・・・お前は論外だ。」

学生の敵め。
両方買えたら買ってるわ!(所持金260円也)

「で、どうするん?」
「・・・うううううー。」
「じゃあ先輩、俺が230円の買うんで半分こしませんか?」
「え?」
「そうしたら、先輩は100円払うだけで100円のも230円のも食べられますよ。」
「・・・おおおぉ、なるほど!」

ナイスアイディアだ長太郎!
これで両方食べれる!わーいわーい♪

「お前、後輩に高い方買ってもらうのに抵抗はないのか?」
「う・・・。(跡部め、余計な事を・・・!)」
「あ、良いんですよ先輩!俺、高い方を買いたいんです!」
「長太郎・・・!(きゅん)」






「早く買ってここどかないと、いい加減後ろの人に迷惑ですしね!」




迷惑ですしね!


ですしね!


ね!




チーン




「・・・きっとわざとやないねん。わざとや。」
「・・・鳳、ちょっとこっち来い。」
「え!?日吉、お、俺また何か言った!?」
「・・・両方俺様が買ってやるから、それを食え。」
「・・・うん。」

長太郎ってあれなのかな、デレツンなのかな・・・あははは、は(ガクリ)




(20090111)

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