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合宿番外編
5月4日
青学、氷帝の合同合宿二日目
「今日の練習試合は以上で終了だ。各自クールダウンをして、夕食の時間まで自由時間とする。」
「「「お疲れさまでした!」」」
「おい越前、もう少し打ってかねぇか?」
「良いッスね桃先輩。」
「何何〜おちびちゃん達、今から試合するの〜?」
「あ、英二先輩も一緒にやりますか?」
「うん、するする!あ、ねえねえ一緒にやらない〜?」
「良いねー!やりた「悪ぃが菊丸、氷帝はこれから話し合いだ。オラ行くぞ。」えー!?ごめんよ英二君ー・・・」
「・・・あらら、引きずられて行っちゃったにゃ。乾はどうする?」
「俺はデータの整理でもするよ。不二は?」
「んー、僕もゆっくり休もうかな。」
「そっか〜。分かった!」
英二と桃城、そして越前の打ち合いか・・・。気になるが、それよりもデータのまとめをしなくては。
「乾、今回の合宿ではデータ沢山取れたの?」
「あぁ、おかげさまでね。青学のデータは勿論、氷帝のデータも取れて良い合宿だったよ。」
「そう、それは良かったね。」
「相変わらずデータの取れないやつもいたがね。」
「ふふふ、誰だろうね。」
不二と話しながら大広間まで戻ってくると、ソファーを囲むように氷帝がなにやら話し合いをしていた。
「何話し合ってるんだろうね?」
「さあな・・・。」
・・・気になる。これはもしかしたら、何か新しいデータが得られるかもしれない。
「盗み聞きするの?」
「・・・。」
「面白そうだね。僕も一緒に聞こうかな。」
ということで、なぜか不二と奥にあるテーブルに座り、氷帝の会話を盗み聞きする事に。しかし・・・こんなに遠くて聞こえるのだろうか?そう思った時、
「嫌だー!!!!!!!」
ものすごく大きな声が聞こえた。
「絶対嫌だ!断固拒否する!」
「あーん?お前に拒否権なんてねぇよ。罰ゲームなんだからよ。」
「だからって、そんな罰ゲーム・・・!ちょっと集合が最後だっただけなのに!」
「まあ、そない興奮せんと。」
「そうそう。」
「侑士、岳人・・・。あんたら、顔笑ってんのよ!」
「じたばた見苦しいですね。罰ゲームなんですから、さっさとやったらどうですか?」
「こんのキノコ・・・!じゃあお前がやれ。」
「嫌ですよ、そんな罰ゲーム。恥です。」
「その恥を私にやれと!?」
「まあ、そない興奮せんと。」
「そうそう。」
「だからあんたら笑い堪えきれてないから!私、絶対嫌だからね!」
どうやら氷帝は、罰ゲームの話をしているみたいだ。
ものすごく嫌がっているみたいだが・・・いったいどんな内容の罰ゲームなんだ?
「語尾に『にゃん☆』なんて付けて喋るの、絶対嫌だからね!そんな恥さらすぐらいなら、死んだ方がましだー!!!」
ましだーーー
ましだーー
だー
ガシャーン
「お、俺、そんなに恥だったの・・・?」
大きな音がしたと思い振り返れば、そこにはラケットを落とし立ちすくむ英二の姿が。
・・・この状況からして、英二が誤解している確率100%だな。
「ち、違うよ!英二の語尾の事を言ってたんじゃないよ!?」
「俺、俺、死んだ方がましなの・・・?」
「違う違う!そうじゃないの!むしろ、英二の語尾のにゃ〜は可愛いよ!もっと言うべきだよ!私も言いたいなーって思ってたもん!」
「ほ、ほんとにゃ・・・?」
「ほんとほんと・・・にゃ。」
「良かった〜!嬉しいにゃ〜!」
「ぎゃ!!」
あ、飛びついていった英二に潰された。と思ったら、芥川が剥がした。
「じゃあ、今日1日はその語尾付けて喋ろよ。」
「え、ちょっと待ってよ跡部!私嫌だって・・・!」
「言いたかったんだろ?良い機会じゃねぇか。それとも嘘だったのか、あーん?」
「え、やっぱりこの年になっても語尾ににゃ〜なんて付ける男、気持ち悪いとか思ってたにゃ・・・?」
気持ち悪いとはだれも言っていないぞ英二。というか・・・少しは自覚あったのか?
「そ、そんなこと無いよ!」
「そんなこと・・・?」
「そ、そんなこと・・・そんなこと、無い、にゃん。」
「わ〜い!嬉しいにゃ〜ん!」
「よ、良かったなぁ菊丸・・・ククク。」
「ほ、ほんとだぜ・・・ブハハ!なあ、もう一回言ってミソ?」
「侑士、岳人・・・後で覚えとけよ。」
そう言った彼女は、しばらく素直に語尾ににゃんをつけて喋っていた。が、しかし・・・
「オラァ!さっきは散々笑ってくれたなー!天誅!!」
菊丸が部屋に戻って行くのを確認するや否や、鬼となった。
「おま、忍足!俺を盾にすんじゃねぇ!」
「ニャーーー!!!!」
「ニャーーーーー!!!!?」
新しいデータ
○英二は少しは自分の語尾が変だと少し自覚している
○氷帝の新しいマネージャーは跡部の命令にはなかなか従わないが、英二のようなキャラの泣きには弱いみたいだ
○忍足に身代わりにされ最終的に犠牲になったのは、宍戸
(20081215)
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