sit in the sun | ナノ
14-3
「午後の練習は1時からだ。全員コートに集合するように。」
「「「はい!」」」
午前中の練習は、あっという間に終わった。
みんなでまたお昼を食べて、今は自由時間。
だらだらとソファーでくつろぐ人、ゲームで遊ぶ人、昼寝する人。
それぞれが自由行動しているなか、私はジローを探した。
が、見つからない。さっきまでいたのにな・・・。
「ねぇ、ジロー見なかった?」
ソファーでテレビを見ていた侑士と岳人と宍戸に話しかけた。
「ジロー?そう言えば昼食ってから見てねぇな。忍足見たか?」
「俺も見とらん。部屋にはおらんかった?」
「うん、いなかった。」
「なんかジロー昨日からおかしいよな。午前中の練習もいつもらしくなかったし。」
「そっか・・・ありがと。」
「おー。」
何処行ったんだろう・・・。
「あのさ、芥川ジロー見なかったかな?」
次に私はゲームをしていた桃城君と越前君と英二に尋ねてみた。
「ジローって、あの金髪の人っすか?」
「そうそう、ふわふわの子。」
「ん〜、俺は見てないな〜。」
「俺、見ましたよ。」
「本当越前君!?」
「外に歩いて行きましたよ。」
そう言って玄関を指差す越前君。
私はそれを聞くとありがとうと3人にお礼を言い、一目散に外へと走って行った。
「え、平塚先輩!?」
「行っちゃったよ・・・。外に行ったしか言ってなかったけど、大丈夫か?」
「・・・まあ、大丈夫じゃないかなぁ?」
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