sit in the sun | ナノ
14-2
「おはよう、映ちゃん。」
「わっ、おはよう不二君。」
扉を開けると、そこには不二君が立っていた。
「昨日はあの後眠れた?」
「うん、おかげでぐっすり寝れたよ。」
「そう、良かった。目がまだ少し腫れちゃってるね。」
「さ、触らなくていいからね!」
頬に手が伸びてくる前に、私は不二君にそう言った。
「ふふふ、手厳しいな。」
「いや、勘弁して下さい。」
「じゃあ、食堂行こうか。」
不二君とゆっくり話しながら下に行くと、既に何人かが座っていた。
「眠そうだね岳人。」
「あーおはよう映・・・。」
「言ってるそばから寝るなよ。」
ぺしぺしと頭を叩いても、反応がない。駄目だこりゃ。
「おはようさん映。」
「おはよう侑士。」
うん、侑士は岳人と違って朝から爽やかだなぁ。こう、マイナスイオンとか出てそうな感じ?
「もう体調は平気か?」
向かいに座った宍戸が尋ねてきた。
「うん、もう大丈夫。ありがとう宍戸。」
ガタリ、と音がした方を向くと、ジローが席に座るとこだった。
「ジローおはよう。」
「・・・おはよう、 映。」
私の方は向いてくれないけど、返事してくれた。
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