sit in the sun | ナノ

12-4


「お、越前やっと来たなー!」
「セーフっすか?」
「正確には14秒の遅刻だよ、越前。」
「っちぇ。」
「それで越前、その隣の女の子だれ?」
「あ、氷帝のマネージャーの平塚映です。初めまして!」
「おれ、桃城武です!」

越前君と一緒にやっと氷帝に到着すると、校門の近くに青学の人達が集まっていた。ついでなのでそのまま青学のみんなに挨拶をすると、いかにもスポーツ少年!な子が元気に挨拶してきてくれた。

「俺は乾貞治。君が平塚映さんか。」
「はい、よろしくお願いします。」
「平塚映、氷帝学園3年生。8月2日生まれ、血液型はO型。身長156センチ、体重」
「ぎゃー!お前、女の子の体重言うつもりか!?」
「ああ、すまなかったね。」

ていうか、なんでこんなに私のこと知ってるの!?
初対面だよね・・・?

「混乱している確率90%。」

んな・・・!

「データを取るのが俺の趣味なんだ。気にしなくて良い。」
「あ、そうですか。」

・・・うん、考えない方が良いな!
どこからそんなデータ仕入れてくるのかとか気になるけど、考えない方が良いな!

「あー映ちゃんだにゃ〜!」
「ぎゃふ、おおお重い!」

明るい声とともに、にゃんこが後ろから飛びついてきた。
朝から元気だわねー。

「英二、止めなよ。大丈夫映ちゃん?」
「あ、ありがとう不二君。」

どうしようか困っていたら、不二君が英二を引きはがしてくれた。
相変わらず爽やかな笑顔だ。

「英二先輩と不二先輩、知り合いだったんですか?」
「ああ、ちょっとね。」

ふふふ、と笑う不二君。
反対に越前君はなんだか面白くなさそうだ。

「映ちゃんにまた会えてうれしいな。」
「私も、合同合宿の相手が青学って聞いた時はびっくりしたよ。」
「今度こそ、俺と試合しようね!」
「うん、良いよー!」
「やったにゃ〜!」

またがばっと飛びついてきた英二を、今度は上手くかわした。そう何度も喰らう程甘くなくてよ!
しかしこの子、何かジローと似てるな。

「おい、映!」
「あ、ごめん、向こうにまだ顔出してなかった。また後でねみんな!」
「うん、また後でね映ちゃん。」

そう言って青学のみんなに手を振り、氷帝のみんなが集まっているところまで走って行く。
うっわー、跡部かなり怒ってるなあれ。
ヤバい・・・!






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