sit in the sun | ナノ
11-2
「うわあああああああつまらないんじゃー!!!!」
あれから1時間。
私、切れました☆
だって仁私のこと完全シカトしてずっと漫画読んでるしさ!
しかも仁が私のベット占領してて昼寝も出来ないしさ!
つまらないからゲームしてたらうるさいとかいって電源ぶち抜くしさ!
あげくのはてに黙ってろ動くなとか言うしさ!
むきー!!!
「私を無視すんな!かまえ!」
「うるせー!じゃあ何したいんだよ!?」
怒鳴り返され、考える私。
うむ、何がしたいんだろ・・・。
「テニス・・・とか?」
「・・・はぁ?」
だって、毎日テニスの練習見てたら、私もしたくなっちゃったんだもん!
みんな楽しそうにテニスしてるんだもん!
テニスやりたい!
私はテニスをしたいの!
「お前テニスって・・・飽きたって言って辞めたんじゃねぇのかよ。」
「それは昔の話ー。現在の私はテニスやりたいの!今、ナウ!」
「ダルい。」
がーん!
ダルいの一言で片しやがった!まだ外明るいし、私はテニスがしたいんだよ!
よーし、これは奥の手を使うか・・・ふふふ。
「モンブランの美味しいケーキ屋さん見つけたんだけどなー。」
ピクっと仁が反応した。
よしよし、かかったな。
このまま釣るぞ!
「今度連れてってあげようと思ったのになー。」
そっかー、じゃあ他の人誘って行こうかな。
なんて言いながらチラチラッと仁を見る。
「ッチ、テニス付き合ってやるよ。」
「わーい!さすが仁!」
モンブラン、効果抜群だぜ!
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