sit in the sun | ナノ

10-3


・・・あれ、メモなんか挟んでたかな?




教科書を手に取ると、間に紙が挟んであるのが目についた。
引き抜いてみると、メモだと思ったのは手紙だったようだ。


もしかしてこれって・・・


ラ、ラブレター!?
わわわ私にもついにラブレターが!?
きゃふーい!!
どきどきしながら手紙を開けてみる。
えーと何何、今日の昼にテニスコート裏に来て下さい!だって!
きゃー!!
これはあれか、呼び出しか?
呼び出されて告白か!?
いやん☆映困っちゃうな!
えっとー差し出し人は・・・上条結衣さんか!




ん?上条・・・結衣?
あれ、女の人・・・?






チーン






あっはっは、呼び出し違いか!!
畜生!!
挟んであった手紙を筆箱のなかにポイッと入れて、私は授業に戻った。
そして手紙のことはすっかり忘れていった。










「わーいお弁当だー!」
「はいはい、落ち着いて食べようね。」

そして時間は過ぎてお昼休み。
いつものようになっちと侑士とお昼ご飯!
ってあれ?

「侑士は?」

いつの間にか、侑士の姿がなくなっていた。

「あぁ、なんか監督に呼び出されたみたいよ。」
「へー。」

あの監督にねー。
なんだろ、新しいスカーフの自慢とか?ふふ、ありそう。

「私ももう少ししたら話し合いに行かなきゃなんだけど・・・。」
「あ、そうなの?」

じゃあ今日の昼休みは1人かぁ。

「映、1人で大丈夫?」
「そんな心配しないで平気だって!」
「そうね。じゃあまた後でね。」
「いってらっしゃーい!」

そう言って教室を出て行くなっちに手を振り見送った。
そうかぁ、今日は久しぶりに1人かぁ。
・・・うん、天気も良いし久しぶりに私もひなたぼっこしに行こっかな!
んー今日もジローいるかな?






なんて感じで、私はのんびりといつもの場所に向かって行った。
そこが、テニスコートの裏だってことも忘れながら。






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