sit in the sun | ナノ

08-6


「俺様を待たせるとは良い度胸だな映、あーん?」
「うるさい跡部。」
「ちょお事件に巻き込まれたんや。堪忍してやってや跡部。」
「事件って、どうかしたんですか?」
「十何人の女の子に襲われて、返り討ちにしたの。」
「マジマジ!映すっげーっ!」
「はっ気の強い女だな。」

いちいちムカつくな跡部・・・!
元はと言えば、お前が無理矢理私をマネージャーにしたから反感買ったんだぞ!全部お前の所為だ!
あぁ腹立つ、一発殴らせろ!!

「お前ら、練習だ。さっさと外に出ろ。」
「はいはい。」

いつの間にか着替え終わった侑士たちは、跡部に言われて部室を出て行った。

「で、映。お前はとりあえず着替えろ。ジャージは置いてある。」
「私もみんなと同じとこで着替えるの・・・?」
「ちゃんと仕切りをつくってある。早くしろ。着替え終わったら外に出てこい。」

こんのぉ・・・!
ほんとにコイツは何様なんだ!
命令ばっかりしやがって!

「着替え終わりましたよ跡部様!」
「様なんてつけんじゃねぇ気持ち悪ぃ。おい、全員集合だ!」

跡部がそう一声かけると、200人以上の人が一斉に集まった。
何だ何だ!?何が始まるんだ!?

「今日からレギュラーのマネージャーになった平塚映だ。分かったな。」
「「「はいっ!!」」」
「よし、練習に戻れ。」
「「「はいっ!!」」」

一斉に集まったと思ったら、今度は一斉に散って行った。
な、何だったんだ今の光景は・・・。

「いつまで突っ立ってんだよ映。」
「あ、ごめん。跡部って、偉いんだ。」
「あーん?俺様は部長だぜ?今更何言ってやがんだ。」
「いや、初耳だし。」

あんな大人数の部長ね。
・・・ちょっと、見直したな。

「ふっ俺様に惚れたか?」

前言撤回。

「で、私は何すれば良いの?」
「そうだな・・・。まずは俺様の肩を揉め。」
「滅びろこのヤロー!!」






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