sit in the sun | ナノ

08-3


「あんたさ、転入して来たばっかのくせに何テニス部のレギュラーと仲良くしてんだよ!」
「しかもお前みたいなやつがマネージャーになったって、どんな手使ったんだよ!」
「しかも跡部様のことを跡部って呼び捨てしたり侮辱したり、信じらんない!」
「忍足君のことだって侑士って呼び捨てって!」
「調子のってんじゃねーよ!!」






ぎゃ、ぎゃひー!
体育館裏についたと思ったら、いきなり罵声を浴びせられまくってます。
こ、怖い・・・女の子の豹変っぷりが、ものすごく怖い・・・!
しかも、さっき私を連れて来た5人に加えて、体育館裏にはさらに・・・これ何人いるんだ?
10は越える女の子がおりましたとさ☆
え、これって、私かなりヤバい状況なんじゃないかな。

「あ、あの、みなさん少し落ち着いて・・・。」
「何が落ち着いてだよ!マジ気に食わない!!」
「もう良いよ、さっさとやっちゃおうよ!」




えーー!!!!




待て待て待て!ちょっとはこっちの話も聞け!

「ちょ、私が何したってのさ!マネージャーだって跡部が勝手に決めたんだから!」
「何それ!自分は跡部様に選ばれたのとか自慢してんじゃねーよ!」




ギャーーー!!!




どどどどどうやら、火に油を注いでしまったようです!
さっきより女の子達の殺気が増しました!
怒りで我を忘れているのだわ!
って、

「危なっ!」

一番前にいた女の子が、ブンッ!と思いっきりバットを振りかぶった。
こ、こえーよー!!
マジこえーよ!切れちゃってるよこいつら!!
このままじゃ私生きて帰れないよ・・・。
嫌だよー!
あ、なっちが気を付けろって言ったのは、こういうことだったのか。
なるほどなるほど!

「て、ちょい待ち!」

私が考え事をしている最中でもお構い無しに、彼女達からの攻撃は続く。

「あー!もうめんどくさい!!」






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