sit in the sun | ナノ

08-2


「映、ちょぉ岳人呼んでくるから、教室で待っとって。」
「ほいほい了解!」
「逃げたらあかんで。」
「・・・うん。」
「なんやその間は。」
「まあまあ、行ってらっしゃーい。」

放課後、侑士が向日君を迎えに教室を出て行ってしまった。
なっちも部活に行ってしまった。
ので、私は1人で教室で待っていることにしました。
それにしてもマネージャーかぁ・・・。跡部のやつ勝手に決めやがって!しかもあの後すぐに入部届けもだしやがって!畜生!!
なんか悔しいなぁ・・・。そうだ、いっその事めちゃくちゃにして跡部の評価を思いっきり落としてやろうか。

・・・ふふふふ。

それ楽しそうかも!あっはっは!
何が良いかなー何が良いかなー?
部室に増えるワカメを敷き詰めて水を撒くとか?

ぎゃっはー悲惨☆

増えるワカメって、どこまでふくらむのかな・・・。
ちょ、わくわくしてきた!
買ってこようかしら増えるワカメ!






「ちょっと平塚さん、良いかしら?」
「おおう!」

1人で妄想・・・じゃなくて考え事をしていたら、女の子達に話しかけられた。
びびびびっくりした!

「話があるの。少し来てくれない?」
「話?ここじゃだめなの?私侑士待ってなきゃなんだけど・・・。」
「ここではちょっと話しにくいのよ。それに、跡部様の用事なの。忍足君の方は大丈夫よ。」
「あ、そうなんだ。分かった!」

そう言って、私は5人の女の子達の後をついていった。
話って何だろうな。

「しかし、女の子までパシリに使うなんて、跡部って何様なんだろねー。」

歩きながら、女の子達にそう話しかけてみた。
しかし、返事は無い。無視かよ。
結局それから私も一言も話さず、彼女達も一言も話さなかった。
そして私たちは、人気の無い体育館裏に到着した。






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