sit in the sun | ナノ
01-2
私が仁を殴ろうと拳を振り上げたその時。ガチャリと私の部屋の扉が開いてお母さんがやってきた。
チッ!
私は腕をおろし、お母さんの方を向いて何?と聞く。
すると、学校からなんか届いたわよ。しかも速達で、と言って封筒を手渡された。
そして何か飲み物でも持ってこようか?と聞かれたので自分で取りに行くから良いよと返すと、あらそう?と言ってお母さんは部屋から出て行った。
「学校から?・・・何かな?」
春休みの、しかももう学校の始業式まであと2日なのに学校から郵便物?
不信に思いながらも、封筒の上を破いて中身を取り出す。
「お前何かへまでもやらかしたのか?」
「仁と違って私、学校では良い子なのよ。」
そう言ったらまた隣から鼻で笑う声が聞こえたが、私は無視して中に入っていた書類を出した。
すると中には冊子が1冊と、プリントが4枚ほど入っていた。
何だろ・・・。とりあえず、一番上にあったプリントにざっと目を通してみる。
「・・・は?」
いやいやいや、見間違いだ。
こんなことが、現実に起こって良いはずが無い。
きっとゲームのやりすぎで目が疲れたんだな!そうだそうだ!
だって
私立南平女子中学校は、突然ですが潰れました!
なんて、そんな愉快な話
「あるかー!!!!!!!」
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