sit in the sun | ナノ

05-2


「おはよーなっち。」
「おはよー映・・・て、どうしたのその顔。」
「あー、やっぱりひどい?」
「うん、ものすごいクマだよ。」
「ですよねー。」
「・・・何したの?」
「ちょいと夜更かしを・・・。」

そう言って席に着く私。

「あんまり無理しちゃだめだよ?」

なんと優しい心遣い・・・!






だ け ど !






言えません。
夜中の3時までポケモンでバトルしていたなんて、言えません。
てか、元はと言えば日付変わってから乗り込んでくる仁が悪いんだし。ま、全部私が勝ったがね!あっはっは!

「自分女の子なんやから、睡眠は大事にせなあかんで。」

なっちと話していたら、前の席の人物がやって来た。

「あ、おはよー侑士。」
「おはようさん映。」

おーう、朝から爽やかな笑顔だね忍足君。
どこからかきゃーって声が聞こえてくるよ。
アイドルか!

「おはよう忍足。」
「おはよう佐藤。」

ああ、美男美女の爽やかな朝の挨拶!
シュテキ!キラキラしてる!目の保養になりますなぁ。

「あ、映!次の数学の授業絶対寝ないようにね。」
「ん?何故?」
「あの先生、性格が最悪なのよ。寝てて初日から目を付けられるの嫌でしょ?」
「わー・・・それは嫌だ。良し頑張る!」

そんな話をなっちとし終わると、ちょうど先生が入って来た。
眼鏡をくいっと上げて、全体を見渡していた。
いかにも出来そうな先生って感じだなぁ。あ、目が合った・・・ってなんか鼻で笑われた!?
うわ、嫌な感じ!!

「じゃあ授業始めるぞ。」






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