sit in the sun | ナノ
03-2
さて、と。
どうやって自己紹介しようかなぁ。悩む・・・。
人間、第一印象が大事だもんね!ここはちゃんと考えなければ!
ちょっと優秀そうな感じが良いかな?
眼鏡をキラーン、みたいな?今眼鏡かけてないけど!
あっでも優秀そうなのも良いけど、笑顔は忘れちゃ駄目だよね!やっぱり笑顔の可愛い女の子の方が好感度高いしね!
あ、気さくなようで少し高値の花のようなのはどうだろう?
まあ、お嬢様でも何でもないですが!
そしてどこか陰を背負ってそうな寂しそうな瞳をしていて・・・って昼ドラか!
ああもう考えがまとまらない!どうしよう!
「おーい平塚、入ってこい。」
「ぎゃひ!」
ちょっと山城!
考えてる途中で呼ばないでよ!
ああああおかげでなんか奇声発しちゃったし!あー絶対クラスの中まで聞こえてるよ!
ああもういいや!!
半分自棄になりながらガチガチに緊張しながら教壇まで歩いていった。
なんか笑い声が聞こえるな、と思ったら、右手と右足一緒に出して歩いていた。うっわー。
「どうも初めまして!平塚映です!
1年間という短い期間ですが、よろしくお願いします!!!」
「はーい質問でーす!平塚さんは彼氏居ますか?」
「消えて下さーい☆」
「好きな人はいないんですかー?」
「殴りまーす☆」
「ファーストキスはいつですか?」
「だー!!!!!」
な、なんだこのクラス!?
いきなりなんでこんな質問ばっかりなんだ!まだ質問どうぞ♪って言ってないぞ!
新種のいじめか?どうせ彼氏いない暦=年齢の私ですよ。
悪いか!!!
畜生、泣いてやる!
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